英国アンティーク インク瓶　ペニーインクボトル｜Penny Ink Bottle c.1870–1900

── 庶民のインクが残した物語を、あなたの日常のヴィンテージに──

四面にリブを刻んだスクエアボディ。
小学校や商店で気軽に使われたペニーインクと呼ばれる大量生産ボトルです。
口元は急冷でガラスを“パチン”と割り離すバーストオフ・フィニッシュ。
細かな凹凸とザラつきが、1870〜1900年代の効率重視の製法を物語ります。
素朴なガラスのゆらぎが、どこか愛嬌のある佇まい。

淡いブルーグリーンは “アクアガラス” と呼ばれる大衆ガラスの証。
1870 年代、英国の田舎町のガラス工場ではリサイクルガラス（カレット）と鉄分を多く含む砂を溶かし、コストを抑えたペニーインクを大量に生産していました。
不純物をろ過しきらないまま固まった硝子は、場所ごとに濃淡がゆらぎ、小さな気泡を抱いたまま冷える――その偶然の痕跡がひとつひとつ異なる“揺らぎ”を刻みます。
当時の学生たちや物書きが手に取った庶民の道具――そんな背景を思い浮かべながら、光の中で浮かぶ気泡とリブの陰影をお楽しみください。

● おすすめポイント
野の花を無造作に活けて：アジサイの小枝や多肉のカット苗にもぴったり
ドライフラワー＆実物：サンキライなど立体感のある素材で個性が際立つ
オブジェとして：時代感じるブルーグリーンの美しさ
スタイリング小物：クラフト作品やアクセサリーの背景に置けばレトロな雰囲気に

● サイズ
高さ 5.2 cm × 幅 4.4 cm × 奥行 4.4 cm × 口径 1.8 cm
※手仕事由来のゆらぎがあります

● コンディション
バーストオフ製法と思われるため、口にでザラつき・小欠けあり
アンティークのものですので色素沈着・気泡や歪みがあります

⚠️ ご購入前に
19世紀後半の量産インク瓶です。小キズや歪み、気泡は魅力としてご理解ください。
水を張る際は浅水推奨。
鋭い縁に触れる際は十分ご注意ください。
破損防止のため、十分な緩衝包装でお届けします。

素朴で豪胆――だからこそ、無造作に花を挿したときの美しさが際立ちます。
リズミカルなリブと淡いグリーンの輝きが、あなたの空間に“日常のヴィンテージ”をそっと呼び込みます。